『もゆる椿』の感想
読んだ感想をサクッとお伝えすると、「ライトノベル枠として面白かった」です。 優秀な暗殺者である少女の任務にお供をする武士が道中、剣を鍛えられて成長するという筋。その話に、少女の敵討ちという本当の目的が絡んでいきます。この…
フリーランスの読書ログ
読んだ感想をサクッとお伝えすると、「ライトノベル枠として面白かった」です。 優秀な暗殺者である少女の任務にお供をする武士が道中、剣を鍛えられて成長するという筋。その話に、少女の敵討ちという本当の目的が絡んでいきます。この…
小川糸のツバキ文具店シリーズ『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『椿ノ恋文』3作の感想を書きたい。 ツバキ文具店シリーズの概要 鎌倉で文具店の跡を継いだ雨宮鳩子。文房具を販売しつつ、代書の仕事も請け負っている。代書エピソー…
大人気作家 東野圭吾の人が死なない小説『クスノキの番人』。私は、ミステリー・サスペンスのジャンルが好きではないのに東野圭吾の文体が好きという不幸を背負っている読者である。拝啓 東野圭吾様、もっとこのテイストの本をください…
タイトルのつけ方や言葉の選び方から、高校生の頃に作っていた同人誌を思い出した。青春の情感が胸に去来する。 インディーズの空気をまといながらも、丁寧に言葉を文章を刻み込んでいく掻きぶりに、一行たりとも読み過ごすことができな…
瑞々しい文章が魅力的な青山美智子のデビュー作『木曜日にはココアを』。そして、続編の『月曜日の抹茶カフェ』を紹介したい。 リンク リンク カフェ小説好きにストライク 「カフェ小説を読みたい人は、こんなのが読みたいんでしょ?…
『かもめ食堂』と検索すると、「気持ち悪い」という評判が目に入ってくる。なぜ気持ち悪いと言われるのだろう? 一方で『かもめ食堂』は根強い人気がある。評価はおそらく、真っ二つに割れている。その理由は、どこにあるのだろうか? …
カバーイラストのかわいらしさに、書店に行くたびに手に取っては「他に読みたいものもあるし…」と、戻していた『下町九十九心縁帖(したまちつくもしんえんちょう)』をついに購入した。他にも積んでる本はあるけど、「気軽に読める小説…
『ときどき旅に出るカフェ』の感想をお伝えします。小説を評価するとき、私は「ストーリー(話の内容)」「文章」「構成」の3つを基準にしています。本書を雑に評価するならば「文章」「構成」は最高、「ストーリー」は最低という評価で…
SNSが好きな人なんているのでしょうか? ふと、そんなことを思うことがあります。もちろんユーザー数を見れば、多くの人が使っていることは確かです。——だけど、本当に、好きで使っているのかな? 人の悪意と無関心が跋扈するSN…
私は、一人が好きだ。でも、「愉快な年下が無理やり家に住み着いてしまう…」なんて物語にどこかで憧れていたりする。もしかしたら、誰かにかまってほしいのかもしれない。『傑作はまだ』は、「孤独は嫌だけど一人が大好き(ホントはかま…
本が好きな人には「エッセイストになりたい」という人が多い印象があります。エッセイストになりたい! と思ったときに、気になるのは「エッセイってそもそもなんぞや?」ということではないでしょうか? また、同時に「コラム」とは何…
今はフリーランスの私だけど、以前はお勤め仕事をしていたころがある。当時驚いたのは、同僚の体力だ。私は、お金よりも休みが欲しかった。隙あらば帰ろうとしたし、有給休暇は計画的に消化していた。しかし、同僚の多くが「稼ぎたい」と…